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2014.09.05
投稿者:朝霧重治
川越に詳しい方であれば、「COEDO」という名前から、すぐに川越を指す「小江戸」を連想するでしょう。
しかし、“現在のCOEDOビール”は「川越のビール」を目指したわけではありませんでした。
話は協同商事のビール事業が始まった1996年に遡ります。当時は全国が“地ビールブーム”で賑わっており、 弊社でも、緑肥(土作りのために作られる植物)の小麦や規格外のサツマイモを活用したビール開発を始めました。本場ドイツのブラウマイスターを招聘し、職人気質にこだわって作った我々のビールは人気を集めていましたが、残念なことに地ビールブームはまもなく沈静化してしまいます。
そんな中、協同商事の副社長に就任した私は、2003年からビール事業に着手することになり、再生を目指すことになりました。キーワードは、私が海外を訪れる中で見てきた「クラフトビール」という発想。そのためには、まず「観光地川越の土産物ビール」というイメージから離れる必要がありました。
「ビールとしてのポジションの変更」。川越の観光みやげとしてのビールから、商品職人が丁寧に丹精込めて作り、味や品質で選ばれるプレミアムな「クラフトビール」へ。これが、私が海外を渡り歩いて確信した、私たちのビールのあるべき姿でした。