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2014.10.01
投稿者:矢部澄翔
川越在住の書道家、矢部澄翔です。
私は川越で書道教室を行うかたわら、書を人前で披露する「書道パフォーマンス」を国内外で行っています。ここ数年、映画の題材になることもあったので、ご存じの方もいるかもしれませんね。
書の世界では昔から「席上揮毫」(せきじょうきごう)といって、書道の大家がお弟子さんにデモンストレーションをすることがあります。それが現代になって、より多くの人の前で披露する場になったわけです。
パフォーマンスのスタイルは人ぞれぞれですが、私自身は立ち振る舞いはもちろん、舞台演出にも力を入れるようにしています。自分が立つステージのテーマに合わせて、照明のタイミングはどうするのか、音楽がある場合は演奏と書をどう有機的に結びつけるかなどを考え、空間そのものを楽しんでもらえるようにする。書が舞台として、エンターテインメントとして成り立つように考えることも必要だと思います。そういった意味で、私は自分のステージのことを「公演」と呼んでいます。
「見る」「聴く」だけでなく、墨のにおいまで感じられるような、五感をフル活用して楽しむ総合芸術を目指しています。これからの記事では、私が行っている書家活動や、公演で世界中を訪れる中で感じたことなどをお伝えしていきたいと思います!